望遠レンズは何を選べば良いのか
望遠レンズ、望遠であればあるほど遠くから撮れるのですが、実際購入するとなるとどれくらいの望遠レンズが必要なのでしょうか。
当画像は70-200mmのズームレンズを使用の上、トリミングしています
(望遠レンズとカメラ本体の関係)
望遠レンズも様々ですが、まずはカメラの本体(ボディという)のお話から。
現在家電量販店などで手に入るカメラであればセンサーのサイズが
- フルサイズ
- APSーC
のどちらかである場合が多いです。
フルサイズセンサーはAPSーCセンサーの1.6倍の大きさとなっています。
よって、APSーCセンサーのボディの方が同じレンズを装着しても1.6倍望遠になるということになります。飛行機や鳥を撮る方はAPSーCを使っている方も多いです。
フルサイズセンサーはセンサーサイズが大きくなり、取り込める光の量が増えるので
一般的には暗いところでも高画質を維持できると言われていますが、望遠に関してはフルサイズセンサーは不利となります。
なので、レンズ選びはお持ちのボディに依存します。
(ズームレンズか単焦点レンズか。)
一般的には望遠の単焦点レンズは高価、ズームレンズは安価というイメージがあります。
単焦点レンズはその焦点距離に特化したレンズであるため、画像の滲みや解像度の低下が少なく高画質となります。また、開放F値が小さいため背景をぼかしやすくする事ができ、明るいためiso感度を低く設定する事ができます。
一方ズームレンズは焦点距離を自由に調整できる分、内部のレンズ構成が複雑化して画質の低下に繋がるとされています。また、最大の開放F値が大きくなり、暗くなりやすい、背景がボケにくいといった不利な点があります。
(望遠レンズで何を撮りたいか)
望遠レンズを使用し何が撮りたいか。フルサイズカメラを基準として自分の体感的な話を交えながら説明します。
- 鳥
- 飛行機
- 運動会
- 発表会
- ポートレート
(鳥を撮る)
鳥は警戒心が強く、近づく事ができないため撮影には400mm以上の望遠が必要です。
大型三脚に大型の単焦点レンズを装着している方をよくお見かけします。水辺にカメラを設置して鳥が止まりそうな木の枝などに置きピンをして待ち構えて撮る事が多いです。望遠となると少しの手ブレでも大きな影響を与えてしまうので、三脚を使用すれば安心です。
(飛行機を撮る)
飛行機の撮影も飛行機の種類で異なってきますが、一般的な旅客機などは100mm〜400mmの範囲で十分撮る事ができます。戦闘機など、移動速度が速く小さいもを撮るのであれば500mm〜800mmが必要となります。
(運動会)
運動会は広い校庭で行われる事が多いと思います。いい場所は先に取られてしまう事があり、望遠側があるに越したことはありません。こちらも撮影場所を移動しつつ400mm程度あれば十分でしょう。
(発表会)
発表会などは室内で行われる事が多く、体育館などの規模で行われる事が多いため200mm〜400mm程度で十分と思われます。また室内は屋外に比べて暗く、isoが上がり画質が低下、シャッタースピードも低下し手ブレの原因となるためF2.8などの明るいレンズがあれば心強いです。
(ポートレート)
望遠レンズはポートレートでも有効です。モデルさんから少し離れたところで望遠側を使えば背景がとろけるようにボケて、被写体が浮かび上がります。
私は70-200mmのズームレンズを使っていますが、素晴らしいボケが得られます。
効果的に使うために200mmを多用しています。モデルさんとの距離はかなり離れますのでハンドサインを用いて分かりやすく指示できるよう練習を積みましょう。
(まとめ)
今回はこの辺で。
(おまけ)
めちゃくちゃ高いズームレンズもあります。それはこちら↓↓↓↓
こちらのレンズです。これはエクステンダーと言って強制的に焦点距離を1.4倍にできるレンズを内蔵しています。という事で、最大望遠がなんと560mm!!
今までアマチュアで持っている人は二人くらいしかみた事ありませんが…
完全に商業用ですね。